看護師が「やりがい」に悩んだ時に知っておきたい事


「誰かの役に立ちたい」「人の命を救いたい」そのために看護師になった・・・それははっきり言って理想です。
現実はそんなに甘くないです。
新人看護師が人の命を救いたいと思っても、知識も技術もないのに無理ですよね。
新人に限らず、多くの看護師が、この理想と現実とのギャップに苦しみ、悩みます。

看護師の理想

看護師は人の命に関わる医療の現場で働いています。
そのため、こうなりたいという理想をもって働いている看護師が多くいます。

・人の命を救いたい
・病気で苦しむ人を介抱したい
・どんな緊急時にも冷静に対応できる敏腕看護師になりたい
・患者の笑顔がみたい

このように医療のスペシャリストとしての意識の高さが感じられます。
理想をもって働いている看護師は素晴らしいと思います。
ただ、その理想の高さに自分を苦しめていないか心配です。

現実の看護師

看護師は「白衣の天使」!かっこよく、あこがれの仕事に見られます。
しかし実際は、過酷でストレスの多い職業です。

看護師の「3K」

・きつい
夜勤勤務があることで、生活リズムが崩れます。
残業も多く、業務も激務といわれています。

・汚い
おむつ交換や吐物処理、吐血や血便の観察・・・
一般職がどんなにやい変な仕事でも、こういった業務はないでしょう。

・危険
血液や吐物から感染する可能性もあります。
看護師で一番多いのが、患者に刺した針を自分で誤って刺してしまう針刺し事故です。

実際は3Kなのに、本当に前述のような理想を掲げているのでしょうか??

実際はこうです。

・もっとたくさん給料がほしい
・面倒な患者は受け持ちたくない
・緊急入院がありませんように
・定時で帰りたい

など、それぞれがもっと現実的な理想を持っています。
人の命を・・・という壮大な想いは学生か新人の頃だけ。
日々の激務の中で感じることは、こういった自分に付随した内容がほとんどなのです。

やりがい=よろこび

かといって、忙しく辛い業務の中で、新人の頃に抱いていた理想が全くなくなったわけではありません。
自分のことでいっぱいいっぱいになると、新人の頃抱いていた理想は忘れてしまいがち。
だから看護師をやっている人は「やりがい」について悩むのです。

じゃあ、「やりがい」ってなに?
「やりがい」を感じるときは、よろこびを感じたときです。
よろこびを感じるときは人によって違いますよね。
その人の価値観や考え方で変わってきます。

「私は働いて給料をもらうことがやりがいと感じる!」それでいいんです!

やりがいについて悩んだときは、仕事中のこんなことがうれしかった、感動した出来事を振り返ってみましょう。
それがあなたのやりがいです。

スキル別のやりがい

やりがいを感じる内容は、看護師の能力や経験によっても変わってきます。

<新人看護師~>
・患者さんから「ありがとう」と言われたとき
・受け持ち患者が無事に退院したとき
・先輩にほめられたとき
・できないことができるようになったとき
・勉強したことが業務に活かせたとき
・一人でまかせてもらえたとき
・夜勤ができるようになったとき
・先生が言っていることが理解できたとき
・初めてお給料をもらったとき

<中堅看護師~>
・患者さんから担当はあなたがいいと言われたとき
・受け持ち患者がいつもより多くても問題なく業務が終わった時
・ずいぶん前に退院した患者さんが私を覚訪ねてきたとき
・後輩ができなかった採血を代わりに私がなんなくこなしたとき
・後輩に頼りにされていると感じたとき
・定時できっちり終わったとき
・患者の状態に合わせて看護ができたとき
・ミスを指摘できたとき
・ボーナスをもらったとき

<ベテラン看護師~>
・患者さんからあなたが一番安心できると言われたとき
・受けもった患者を次の日の受け持ちが楽になるように先回りして業務を終わらせたとき
・緊急入院や急変があっても時間通りに終わったとき
・自分がリーダーでチーム全員が、もれなく時間内に業務を終わらせたとき
・他病棟からの応援にいって結果を残せたとき
・急変時に的確に指示、対応し危機回避できたとき
・主任や師長に昇進したとき
・後輩や上司から相談されたとき
・患者について医師から、スタッフ代表としての意見を求められたとき

新人の頃には、自分の成長に関して、患者さんからの感謝の気持ちがやりがいに直結する傾向にあります。
また、ベテラン看護師になるにつれ、チームとしての成功や他社からの評価、難しいことへの挑戦にやりがいを感じていることがわかります。
このように、看護師のスキルに応じて、感じるやりがいは変わってきます。

やりがいについて悩んだら・・・・

やりがいについて悩むことは看護師の成長を促すことにもなります。
悩みすぎて、看護師を辞めることだけは避けましょう。

経験を重ね、看護師技術、知識が身に就くことで、自分に自信が持てるでしょう。
新人の頃できなかった、「患者の命を救いたい」という理想を実現することだってできるんです。
続ける先には、看護師の仕事がもっと面白く感じ、もっと幅広い、未知のやりがいを感じることが可能です。

多くの業務をこなす毎日で、理想を忘れ、やりがいに気づかなくなっている可能性があります。
やりがいを感じるには、自分を見つめなおし、心の余裕を持つことが大切です。

あなたの看護師としてのよろこびは何ですか?