もしかしてあなたは潜在看護師!?

「潜在看護師」って聞いたことありますか?

潜在看護師とは、結婚や出産を機に退職し、環境の問題・技術の問題・勤務条件の問題などで働けないでいる看護師のことです。
現在、看護師として働いている人は全国で150万人いると言われています。(2013年/看護協会調べ)
一方で、潜在看護師は70万人もいるそうです。

なぜ潜在看護師になったのか

★Aさんの場合
結婚を機に退職。夫の仕事で他県へ引っ越し。看護師として働きだす前に妊娠してそのまま4年間専業主婦。ブランクが長くて復帰に不安を抱えている。
★Bさんの場合
いわゆるできちゃった結婚で、産休・育休を取ったけど2人目ができてそのまま退職。5年間は育児で忙しく、いざ復帰を考えると育児との両立に不安・・・

★Cさんの場合
職場に育児休暇がなく、産休のみの取得。産後子供が1か月入院してたため、復帰せず退職。ブランクは8年。働きたい気持ちはあるがなんか怖い。

★Dさんの場合
看護師免許取得後すぐに結婚し、就職活動中に妊娠がわかってから一度も看護師として働いたことがない。免許取ってから4年もたっていて、もうどうやって仕事を探せばいいのか・・・

結婚・妊娠を機に退職する人がほとんどですね。
ママ看護師が働くには、働いている間の子供の面倒は?家事や育児もしながら本当に働けるの?などの問題が出てきます。
働く環境が整っていなかったり、不安が大きいため、なかなか復帰できずに「潜在看護師」となっていくんですね。

中には、以前の職場で人間関係のトラブルで鬱になってしまい、療養期間を経て復帰したくてもまた再発しそうで、という不安を抱えた人も意外と多いんです。

潜在看護師が看護師として働くために!

看護の現場では、常に看護師不足と言われていますね。
人がいないせいで、最小限の看護師で仕事を回し、キャパ以上の業務内容でオーバーワークになり、残業も多くなり、有給も取れず、体調悪くても休めず、スタッフとはコミュニケーション不足でミスもでる。
人がいないとこんな悪循環にはまってしまうんですね。
潜在看護師が現場復帰できないのには、病院の体制がママ看護師に優しくないからですよね!
スタッフの数に余裕をもってシフトを組んでいれば、子供のための急な休みにも対応できるはずなんです。
託児所が併設されていれば、安心して働けるんです。
独身の看護師もママ看護師のこと、もう少し理解してほしい。
残業はしない!そんな職場の雰囲気をつくってほしい。
暖かく見守ってほしい!

しかし、潜在看護師が職場復帰できる環境を整えていこうという動きは徐々に増えてきています。
ママ看護師に優しい職場も、探せば意外と近くにあるかもしれません。
復帰の際は、情報収集をしっかり行い、自分に合った職場が見つかるといいですね。