新人看護師が辞めたいと悩んだ時の選択とは?

夢と希望を抱き飛び込んだ看護師の世界。
ですが新人の頃は何かと大変なことが多いものです。
華々しいイメージと違い、日々の看護や人間関係に悩む人も多いでしょう。

「こんなに辛いなら辞めたい」
「でも一年も経ってないのにいいの?」

ここでは同じように悩む新人看護師が辞めたり転職をした体験談を集めました。
悩んだ際の参考にしてみてください。

1 一年未満で転職したケース
2 一年未満で看護師を辞めたケース
3 一年頑張って続けたケース
4 「新人看護師が辞めたいと悩んだら」まとめ

1 一年未満で転職したケース

逃げるように転職をした結果

S.Oさん(30代 女)
病院 : 内科

私は現在30代の看護師です。新卒で入職した職場を3か月で退職した経験があります。
今ではもっと続けていればよかったと後悔しています。
当時は激務に追われこの最悪な職場から逃げたい一心で退職をしました。
資格さえあれば再就職もできるだろうと比較的簡単に思っていたというのもあります。

しかし現実は厳しく、再就職はとても大変でした。
「たった数ヶ月で退職したこと」が思いのほかネックとなったのです。
面接を受けるも不採用続きで、どこに行っても退職理由は必ず聞かれるし、面接の担当の方に逆に説教されることも多々ありました。
さらにはまた転職先でも辛い毎日になるのではないかと思い、次第に面接を受けることも辛くなってきました。
これではいけない!と一念発起し、現在は小さな個人の内科で働いています。

確かに以前の職場と比べると楽にはなったのですが、正直待遇面はかなり妥協をしています。
給料も同期の看護師と比べるとかなり少ないです。
同期は職場でもそれなりの地位になっていて、これからもどんどん差は開いていくのかと思うと悲しくなります。

職場が自分に合う合わないはあります。合わない職場で無理をして体を壊してしまっては元も子もありません。
でもあの時、もう少し頑張って仕事に慣れ、人間関係に慣れることさえ出来れば、もしかしたらうまくいっていたのではないかと今でもたまに考えています。

楽な環境を求めて転職するも・・・・・・

D.Mさん(20代 女)
病院 : 神経内科

私はNICUから神経内科に転職した4年目の看護師です。
NICUでは精神的な負担が大きく3か月も続きませんでした。

求められる技術がとても高くて、一つの処置を行う度にハラハラ。
毎日勤務時間外に予習復習を何時間もしてやっと日々の看護についていけるかどうか。
普段は皆いい人たちなのですが、看護のこととなるとみんなピリピリして罵声が飛ぶこともありました。
頑張ったのですが、精神的にとてもやっていけないと思い3か月で転職しました。

しかし逃げるように転職をしたことを今では後悔しています。
3か月という短い期間だったので知識も技術も半人前の状態で辞めてしまったことが良くありませんでした。

面接の時にも「何故辞めてしまったか」は必ず聞かれました。
その都度職場がきつかったとマイナスな発言をするわけにもいかず、適当に理由をでっち上げていました。
やっとのことで入職できた現在の職場でもやはり「以前の職場から逃げた」「投げ出した」印象が強いらしく、なかなか馴染めませんでした。
そしてほとんど経験がないにも関わらず新卒の扱いにはならず、仕事でも本当に苦労しました。
前の職場が特別厳しかったわけではなかったと気づいたのは、最近のことです。

確かに環境を変えることで解決する問題もあります。
でも看護技術も身についてない状態で楽な環境に身を置けるはずがなかったんですね。
技術を身につけるまで、もっと環境に慣れるまで頑張れてたら、もしかしたら楽になっていたのかも。
最近ようやくそんなことを思えるようになりました。

何も身につかないままの転職

S.Rさん(30代 女)
病院 : 内科

私は30代の看護師です。一般職から看護師になり、現在免許を取得して3年になります。
ですが3年目になった今も新人並みに仕事ができず、病院を転々としています。

3年目というと仕事に慣れ、バリバリ働いている頃です。
実際、同期は既にプリセプターとして新人の指導をしていると聞きました。

しかし私はどの病院でも長くても半年、短いと一カ月未満で退職を繰り返しています。
どの病院でも使えない奴扱いで自己都合退職を勧められてしまうのです。

最初の職場は教育体制が整っておらず、基本自身で吸収していくというスタンス。
もちろん何も分からないままただ失敗を繰り返す日々。
先輩からの心無い罵声や暴言に耐えられなくなり、ほとんど何も身につかぬまま半年で退職をしました。

そして次の職場でもなぜか前の私の情報が伝わっており「仕事ができない」「やる気がない」と噂されていました。
すぐに新人いじめの標的になり、してもいないミスを押し付けられたこともありました。
そしてインシデントが多すぎるという理由で夜勤業務も出来ないと判断されそのまま退職勧告。

それ以降は夜勤の経験もない、必要最低限の技術もないという理由でどの職場でも役立たず扱い。
技術や経験が無いまま、ただ看護師歴だけが増えているという現状です。
今はただ失敗をしないように、目をつけられないようにとビクビクしながら過ごしています。

確かに合わないと感じたら環境を変えることは大事です。
でもせめて初めの職場でもう少し技術を学べていれば、転職先でも順応できたのではないかと後悔が残ります。

2 一年未満で看護師を辞めたケース

半年で看護師を辞めて後悔

T.Eさん(20代 女)
職業 : ショップ店員

私は新卒で小児科に入職して半年で退職をしました。
夢と希望を抱き入職した職場。しかし現実は厳しいものでした。
膨大な仕事と連日の残業、そして患者さんの命が自分の肩にかかっているという責任。
そんな環境の中でちょっとした人間関係のもつれもあり、続けることがとても苦になってしまい、退職しました。
現在は百貨店でショップ店員をしています。

しかし今でもこれでよかったのかとさみしくなる時があります。

幼い頃からの夢だった看護師の世界。華々しいものではなかったものの、やりがいはすごくありました。

同期の看護師が辛さを乗り越えバリバリ働いている様子を聞く度、自分も頑張っていたら今頃はと想像します。
テレビや新聞で看護師の話題を見る度、夢や希望に向かっていた自分を思い出し悲しくなります。
たった3ヶ月で逃げてしまった自分も嫌いですし、色々と励ましアドバイスをくださった先輩たちにも申し訳ないです。
当時の職員に会いたくない気持ちから、今は最寄りの駅に近寄ることもできなくなってしまいました。
別業種ならと転職をしたショップ店員でしたが、ここでも残業や終わりの見えない仕事、そして陰湿な上司からの嫌がらせに悩んでいます。

確かに看護の業界は大変な世界です。新人の頃は特に何もわからないので本当に地獄でした。

でも他にやりたいことがあるならともかく、苦しみから解放されたい一心で退職してしまったことは失敗でした。
新しい環境は多かれ少なかれどこも大変です。
だったら自分が本当に憧れていた看護師という仕事をもっと頑張っておけばよかったと後悔しています。

転職をしたり辞めてもなかなかうまくいかない場合が多いですね。
次は逆に、辞めずに頑張って続けたケースを見てみましょう。

3 一年頑張って続けたケース

しんどい新人の時期を乗り越えた

K.Dさん(30代 女)
病院 : 呼吸器内科

私は呼吸器内科に勤務して10年になる看護師です。新卒で入職した頃はとても苦労しました。
やる気だけが空回りし、よくプリセプターや先輩に怒られる日々。
やることなすことが裏目に出て、今考えるとあり得ない失敗ばかりでした。
辞めたいと思ったことも一度や二度ではありません。

しかし今ではあの時辞めなくてよかったと思っています。

私が何とか辞めずに続けることができたのは、「辛い日々は永遠には続かない」「意地でも数年は続ける」という気構えでした。

「今はしんどいけど、仕事を覚えて人間関係に慣れれば楽になる」
その一心で、一つずつ解決していこうと努力しました。
具体的には、業務での反省は当日のうちに。翌日必要な看護技術の予習、一日の業務の流れ、タスクを管理し常に持ち歩いていました。
処置の手順も、薬の効果も、疾患のデータも、自分が理解できていない部分は徹底的に勉強しました。
毎日勤務外に2時間は勉強していたと思います。
休憩時間にも休み時間にも先輩にくっついて質問して回るうちにだんだんと先輩からも認められるようになっていきました。

実際に楽になったと気づいたのは1年と少し経った時。
2年目くらいからはだんだんと褒められることも増え、やりがいを感じられるようになりました。
3年4年と経つ毎に自信を持って看護できるようになり、今では何処に出しても安心と言われています。

私は人より要領が悪く独り立ちするまでに時間はかかりました。
その分失敗したことも怒られたことも多いと思います。
ですが今ではその経験を活かし新人研修の講師も務めています。

確かに新人の頃は、何もかも分からないことだらけです。
「分からない」というのはとても怖いですし、それによるストレスも大きいです。
でもその一時の恐怖に押しつぶされて逃げてしまわなくてよかった。と今では思っています。

いじめに遭っていたが乗り越えた

Y.Tさん(30代 女)
病院 : 消化器科

私は消化器科に勤務する7年目の看護師です。新人の頃は何度も辞めようと思っていました。
というのもある一人の先輩看護師に目をつけられ執拗にいじめられていたからです。
陰口や物を隠したりなどは序の口で、「顔も見たくない!」「あなたとは仕事したくない!」と罵声を浴びせられる毎日。

しかしなんとか今も辞めずに看護師を続けられています。

なぜならいじめが自身の成長とともに減っていったからです。

いじめはとても辛いものです。とても慣れることは出来ません。
ですが、いじめに耐え日々の激務に耐え勤務しているうちに、だんだんと仕事には慣れてきます。
私は、一年が経ったあたりから因縁をつけられることが減っていきました。
もちろん今でも目の敵にはされていますが(笑)ケチをつける部分が減ってきたのでしょうね。

周りの職員とも親交が深まり、認めてもらえるようになると自分の居場所ができていきます。
そうなるとさらに表立ったいじめはされなくなりました。
周りの職員も気にかけてくれるようになりますしね。

彼女は元々新人いびりが酷い看護師だったので、次第に誰からも相手にされなくなってゆきました。
今では逆に彼女の方が居づらそうになりを潜めています。

確かに新人の頃はただでさえ分からないことだらけです。それに加えて人間関係で悩む人も多くありません。
夢と希望を持って看護師になったのに、その職場でいじめられるなんてこの世の地獄だと思います。

でも私は仕事を続けることで自分の居場所ができ、その結果いじめがなくなりました。
もちろん全てのいじめが解決できるとは思いませんが、私のような例もあるということですね。

小さな頃からの憧れだった看護師。
あの時いじめに屈して辞めてしまわなくて本当によかったと感じています。

4 「新人看護師が辞めたいと悩んだら」まとめ

いかがでしたか。
様々な新人を見てきた看護歴20年のベテラン看護師の私としては、
新人が辞めようか悩んでいた場合「一年は頑張って続けよう」とアドバイスをします。

まずは一年。

仕事や環境に慣れることで問題が解決することもあります。
また、スキルが身につかないまま転職をしても、同様に転職先で苦労したり望まずランクを下げたりと後悔することもあります。

もちろん「絶対に耐えなきゃ!」と頑張りすぎて体を壊してはいけません。
頑張ってもどうしようもならないこともあります。職場の環境も自分の状況も人それぞれです。
頑張りすぎて、病気になるくらいならその前に転職をしましょう。

転職をするときは自分の経験を活かして希望する条件に見合った転職を!

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