アレルゲン物質を原液投与!新人時代のアクシデント

私はもともと営業で働いており、社会人から看護師になり3年目になります。

注射のアクシデントを起こす

新人で、外来に勤めていたときのことです。アレルギーの減感作療法をおこなっている患者さんがいらっしゃったのですが、ドクターが指示したアレルゲン物質を、指示をうっかり忘れて注射してしまい、なんと原液のまま注射してしまいました。当然ドクターも患者さんも自分も大慌て。すぐさま抗アレルギー薬を点滴し、そのまま5時間安静にして経過観察、あるいは入院、となる事態に発展してしまいました!
ドクターにすぐに報告し、思い切り怒られると同時に、とにかく患者さんが無事なように気道確保や、ショックを起こさないよう厳重に観察に努めました。

患者は無事だったが病院中に噂が広がる

当然医療ミスとして医療事故報告、反省文などを記入しました。結局、患者さんは無事で入院処置もなく、その日のうちに帰宅されました。しかし、看護師としては非常に情けなく、このことは、やはり大きく看護部会でも取り上げられ、他病棟の師長からも思い切り言われる始末でした。「あんたはうちの病棟には来んといてな!」とも言われました。それからは辞めたいとずっと思っていました。

他スタッフから避けられる日々

結局、それから3ヶ月後に辞めました。アクシデントを起こして以降、他のスタッフから避けられるようになり、重要なことはすべて他の人に任せられたり、洗浄室への配置換えも検討されました。それにより減給も余儀なくされるといわれました。周りの目が気になること、仕事内容や給料の減給が理由で転職しました。
次の病院では結核病棟に配置されましたが、そこでは特に問題なく仕事が出来ました。他の病棟より給料が2割増しになるのも、危険手当とはいえ大きな魅力でした。ただ、糖尿病を併発していたり、非定型性の結核患者さんとの接し方はとても難しかったです。
  

看護師の仕事は責任重大であることを再認識!

やはり、看護師としての信用を失うと言うことは看護師にとっては死活問題に関わることだと思いました。しかしミスは起きてしまうものであり、ヒヤリ・ハットの基本は忠実に守った方がよいという教訓にもなりました。看護師のミスは、患者の命にも関わってきます。責任感を持ち、一つ一つの作業で確認することが大切ですね。