看護師はストレス度が高い職業!?看護師ならではのストレスの原因とその対処法 

ストレスに悩む看護師のみなさん、こんにちは。
私は看護師10年目のたま子です!

看護師って、なんでこんなにもストレス溜まるの!?
って、思っていませんか?

患者さんに怒られ・・・
毎日残業で・・・
予定外の対応でバタバタ・・・
気を付けててもやっちゃうインシデント・・・

ほんっっと、ストレス溜まる仕事ですよね。
10年目の私も、日々ストレスMAXで働いています!

まぁ実際、ストレスのない仕事なんてありませんからね。
しかし、中でも看護師は特にストレス度が高い職業だと言われています。

そこで今回、「看護師はなぜこんなにストレスが溜まるのか?」をテーマに、
看護師のストレスの原因と、その対処法をお伝えします。

看護師ってどうしてこんなにもストレス溜まるの?

もうね、看護師であることがすでにストレスなんです!
というのも看護師の仕事には、強いストレスを受けて当然の特徴があるからです。

その特徴は大きく分けて5つ!

・仕事量が多すぎる
・自分のペースで仕事ができない
・感情労働が当たり前
・プレッシャーが大きい
・変則勤務が基本

「そんなこと分かってるよ!」と言われるかもしれません。
ただ、当たり前のことだとスルーしていると、ストレスに気づきにくくなります。
そして気づかないうちにストレスを溜めこんでしまっているかも。

過度なストレスは心身の不調につながります。
ここで改めて看護師の仕事はストレス度が高いことを再認識しましょう。

特徴1:仕事量が多すぎる

仕事量が多いと、時間に追われます。
時間に追われながらの仕事はストレスですよね。
では、看護師の1日の業務を見てみましょう。

・検温や点滴などの看護業務
・清拭、食事、トイレ介助等の日常生活援助
・医師への報告や指示受け
・看護記録
・内服管理
・オペ、検査出し
・環境整備
・ナースコール対応
・委員会の仕事
・緊急入院の対応
・急変対応

パッと思いつくだけでもこんな感じ。
文字にするとなんかスッキリしてしまうのがもどかしい( ノД`)

でもね、業務の一つ一つが簡単ではない、と言いたい!
検温といっても、熱や血圧計って終わり~ではありません。
患者さんの疾患や状態によって観察点が違いますからね。
少しの異変も見逃さないよう、注意深く観察しています。
その業務ごとに知識と技術をフル活用してるから、簡単ではないですよね。

仕事量が多すぎるだけでなく、簡単な業務ばかりではないので時間もかかります。

午前中にあれもこれもやらなきゃ!
えー!もうこんな時間!?まだこれできてないよ~( ノД`)
緊急入院!?はい残業決定~
なんて経験あるでしょ?

看護師は仕事量が多すぎて時間に追われることで、ストレスにつながっています。

特徴2:患者や医師が優先される

看護師は、自分のペースで仕事ができません。
患者さんやドクターが主役だから。

医師の指示がなければ動けません。
さらには、患者がNOといえば医師の指示があっても無理できません。

例えば、指示受けしたい担当医がオペに入っちゃったり・・・
受け持ちさんが急変したり・・・
ナースコール頻回で対応に追われたり・・・
受け持ち患者さんのムンテラが急に決まったり・・・
緊急入院が入ったり・・・

看護師なら思い当たることばかりでしょ?

ドクターの都合次第。
患者さんの体調や気分次第。
看護師は自分のペースで仕事ができません。

私も、患者さんやドクターの予定のわずかなすきま時間を見つけて、
「今いいですか~!」て、必死に業務をこなしています(涙)
ただでさえ多い仕事量。
自分のペースでスムーズに進められないとなると・・・余計にストレスですよね。

特徴3:感情労働が当たり前

看護師の仕事は感情労働です。
感情労働とは、怒りや悲しみといった負の感情は表に出さず、明るく前向きに務めることをいいます。
患者さんに嫌なこと言われても怒らない。
患者さんが亡くなっても家族の前で泣かない。

このように看護師は、あらゆる場面で感情を我慢しなければいけません。
上司や先輩から、「女優になりなさい」とナゾの指導をされたことありませんか?
それは、決して怒らず、穏やかな白衣の天使を演じろ、という意味。

例えば、
ナースコールで呼ばれていくと、患者さんに「リモコンとって」と言われます。
安静度フリーで普通に歩けるのに!
また、ナースコールで呼ばれていくと、「あ、なんでもなかった」と言われたりもします( ゚Д゚)

こんな時も笑顔で対応しなければなりません。
私は無言で立ち去りましたが。(女優になりきれないケース)

患者さんからのクレーム、愚痴、八つ当たり、治療拒否は日常茶飯事。
また、自分が関わった患者さんが亡くなるのはとても悲しいこと。

このように、感情を抑えることは我慢が必要になります。
負の感情を我慢することは、喜びや幸せの感情を我慢するよりもはるかにストレスを感じるものです。

特徴4:ミスが許されない

看護師の仕事は、命に係わる仕事です。
そのため、看護師は医療過誤を起こすかもしれないという不安を常に抱いています。

もし、点滴を他の患者さんのものと間違えたら?
もし、点滴の滴下速度が速すぎたら?
もし、内服薬を渡し間違えたら?
もし、離床センサーのスイッチを入れ忘れたら?

10年も看護師をやっていると、インシデントも何度か経験しています。
嫌なものです。
患者さんに申し訳ない気持ちと、ミスして恥ずかしい気持ちと、周りから責められているかのようなあの感覚。
あれは何度も経験したくない。
だから誰もがミスをしないように細心の注意を払っています。

さらに看護師は、仕事中の緊張感が高くなる理由があります。
それは、いつも能力以上の業務を強いられていることにあります。

看護師は資格を取得してからがスタートです。
初めは何もできないところから、様々な経験をして成長していきます。
そのため、毎日が能力以上の仕事。
新人に限った話ではありませんよ。
3年目も、5年目も、10年目の私でも同じです。
看護経験のない疾患や、見たことのない症状を目にすることがあります。
十分に習得できていない技術もあります。

でも、やらなければいけません。

このように、医療過誤と背中合わせで働く看護師にとって、毎日の業務はかなりプレッシャーを感じています。

特徴5:変則勤務が基本

看護師は2交代、3交代などの変則勤務が基本です。

人間は昼間行動し、夜は眠る。そう体内時計のリズムが備わっています。
変則勤務はそれに逆らっています。
それだけでもうストレスになっています。

実際に日勤のみの看護師と、変則勤務の看護師では、後者の方が不調を訴えている割合が多いんです。

昼間に長時間の睡眠をとっても、夜間ほどの疲労回復やストレス解消の効果を得られません。
昼と夜とでは、睡眠の質が異なるからです。

私も交代勤務ですが、常に体がだるくてスッキリしなくて。
それもあってかよくイライラしちゃってます。

でも、楽しく働いている看護師がいるのはどうして?

看護師の仕事自体がストレスを強く受ける特徴があるなら、看護師全員がストレスMAXのはず。
でもそうじゃない看護師もいますよね。

それはストレスとうまく付き合っているからです。

ストレスとうまく付き合えると、仕事も楽しいし、看護師として自信もつきます。
今後も看護師として長く働けるでしょう。

では看護師特有のストレスに対して、どのように対処すれば楽しく働けるのでしょうか?

看護師がストレスに悩んだらすべきこと3つ

やり方を見直す

やり方を見直して、作業効率を上げましょう。

ムダな動きをしてない?
病棟は広いです。同じところを行ったり来たり。
それだけで無駄です。

まわりをうまく使えてる?
フリーの看護師、看護助手、介護士など、頼める仕事があればどんどん頼む!
申し訳ない・・・とか思ってたら損。

苦手なことは後回しにしてない?
結局最後はやることになるんだから、それなら早く終わらせて気持ちを楽にしたいですね。
苦手が最後に残っていると、仕事のスピードは自然と遅くなります。

やり方を見直すことで、作業効率を上げることができます。
そうすれば大量の業務も今までよりもスムーズにこねせるようになり、感じていたストレスも軽減できます。
いつも時間内に仕事が終わる先輩のやり方を真似することが簡単でおススメですよ。

考え方を見直す

自分の考え方を見直して、ストレスを上書きしましょう。

急変が怖いと思ってない?

怖いのは当たり前です。何度も急変にあたっている私も、怖いです。
でも看護師として大きく成長できるチャンスでもあります。
チャンスでもある。そう前向きに考えることができれば、気持ちも楽になりますよ。

忙しくてしんどいと思ってない?
仕事量が多くていっぱいいっぱいになりますよね。
でも、それくらい仕事の内容が濃いてこと。
大変です。でもたくさんの経験ができるから、多くのスキルが身につきますよ。
リアルタイムで実感できないからしんどくなっちゃうかもしれませんがね。

予定外なことが多くてイライラしてない?
急変、緊急入院、転倒、急な指示変更・・・
毎日予定通りにいかないのが看護師の仕事。
スムーズに仕事が終わらなくてイライラしますよね。
それでも一つ一つ仕事をこなして、うまく時間通りに終わった時の達成感、あれはほんとに気持ちいい!

このように、考え方を少し変えるだけで心は軽くなります。
ストレスに感じる事とは反対に、満足すること、やりがい、楽しいことを増やすことでストレスは軽減できます。
これがストレスを上書きするということです。

柔軟に考えられる人なら、この方法でストレスは明日からでも軽減できるでしょう。

環境を見直す

看護師特有のストレスではなく、職場環境のストレスを改善しましょう。
職場環境のストレスとは、給与、勤務時間などの勤務条件や、人間関係などの職場の雰囲気などが原因のストレスです。
まずは、自分が一番ストレスに感じていることってなんでしょう?

給料が安くて不満に思ってない?
こんなに働いても給料これだけ!?
看護師はこんなにも大変で、ストレスMAXで働いているのに。
楽しみはお給料なのに。
モチベーションだだ下がりですよね。

人間関係に苦痛を感じてない?
師長、先輩、同期、後輩、ドクター、看護助手・・・
看護師の仕事は、看護師初めたくさんの業種との関わりあります。
その分、人間関係のトラブルや悩みは尽きません。
人間関係の悩みは、自分ではどうしようもできないことも多く、悩みは深いです。

勤務時間に理不尽さを感じてない?
朝は1時間早く来て。
残業しても申請しないで。嫌なら定時で仕事終わらせて。
こんなこと言われたら腹立ちますよね。
でも実際よくあることです。
サービス残業もストレスですよね。

仕事内容に疑問を感じてない?
私のレベルでは難しいことばかり・・・
マニュアル中心で仕事がつまらない・・・
仕事の内容が自分に合っていない場合、毎日がストレスです。
本当にこれでいいんだろうか?と疑問に思いながらの仕事はミスにつながります。

職場環境のストレスで、何が一番自分を苦しめていることは?
それがわかれば後は改善するのみ!

これらのストレスは、異動や転職で改善できます!

職場環境のストレスを改善する方法2つ

ストレスをゼロにすることはできませんが、改善はできます!

異動する

勤務条件の変化を最小限に、人間関係や仕事内容を変えることができます。
同じ病院内なら勤続年数はそのままになるので、特に給料に関しては、条件が悪くなる可能性は少ないでしょう。
ただ、師長への相談したり、異動願いの提出から希望が叶うまでに時間がかかります。
また、職場は同じ病院内であることから、今のスタッフとの気まずさや噂話をされたり、最悪移動が叶わない場合も。

環境の変化を最小限にとどめたい人には、ストレスの対処法として異動をお勧めします。

転職する

異動よりも選択の幅が広がります。
転職することで、仕事の内容はもちろん、人間関係や勤務条件を一新することができます。
給料が少なくて悩んでいた人は、もっと給料が高い職場へ。
いじめられていて悩んでいた人は、雰囲気が良さそうな職場へ。
このように、職場を変えることで、これまで悩んでいたストレスの原因はなくなります。

しかし、リスクは大きいです。
転職先が今の職場よりも自分にとって良いとは限りませんから。
また、給料の悩みはなくなっても、仕事量が異常に多く、新たな悩みが生まれるかもしれません。