実務7年で准看護師から正看護師になれる

2016年11月。准看護師に大きなニュースがありました。

「実務経験7年」で准看から正看に!!!
(厚労省発表)
正看護師に実務経験7年でなれるとの報道

准看護師としては、とても気になるニュースですよね。

准看ってだけで、

  • 給料が低い
  • バカにされる
  • 出世しにくい
  • 働きたい病院で働けないことがある

っていう、本当にイライラさせられることが多いですからね。
私自身、2年前に准看から正看になったのですが、この「実務経験7年で」のニュースは衝撃的でした。

そこで今回は「実務経験の短縮」をテーマに、准看から正看になる方法を書いてみます。

まずは今の「准看→正看」条件を簡単におさらい

2016年現在、准看護師から正看護師になるには3つ方法があります。
准看護師から正看護師になるには3つ方法

  • 1.全日制の学校で2年
  • 2.定時制の学校で3年
  • 3.通信制の学校で2年

1番と2番で正看をとるには、学校に通う時間が必要になるため、フルタイムで働きながらだとかなり難しいと言われています。学費も高く、金銭的なデメリットがかなり大きいです・・。

3番は、自宅で学ぶ通信制のため、働きながらでも取得することができます。
そのため准看から正看になるには、3番の通信制コースが主流です。
でも通信制コースに入学するには「実務経験10年」という高すぎるハードルがあり、多くの准看護師が正看になりたくてもなれない現実があったんです・・。

新しい条件「実務経験7年」とは?

今回変更された条件は、3番の「実務経験10年」から「実務経験7年」に短縮される点です。
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つまり通信制コースは、准看護師として働き始めてから7年で入学できるようになったということです。

これはかなり大きな改革ですよねー。

これまでの10年だと、かなり長期間働かないとその資格が得られませんでした。
結婚などで、看護師を辞めた期間があるとさらに長引きます。

30代~40代でようやく通信制コースに入学でき、正看護師になり給料アップしたとしても、定年までの生涯賃金を考えると、メリットが少ないのが現状でした。
それが7年に短縮され、20代で正看護師になれるのであれば、収入面のメリットがかなり大きくなります。

「実務経験7年」はいつから始まるのか?

2018年度4月の入学者より適応されます
例えば2011年から准看として働いていれば、2018年の時点で実務経験7年になり、通信制コースに入学できます。
通信制コースを卒業する2年後の2020年には正看護師になれます。

本当に「実務経験7年」になるのか?

実は、過去にも同じような話があったんですよね。
でも医師会の猛烈な反対により消えてしまっていました。

准看って低給で雇えますからね・・・。
特にクリニック系・・。

だからまた廃案になるんじゃ・・。という疑心もありました。

でも今回は「決定事項」です!
7年で決定です!!!

その舞台裏では、我らの「看護協会」がかなり頑張ってくれたようです!
さすが!

とはいっても看護協会としては、准看護師を減らしたいようです(汗)
知識やスキルの観点から、准看護師を無くし、正看護師に1本化したいと考えていますからね。
実際、准看の学校は減り続けていて、神奈川県だと准看学校が全て廃止になったくらいですから・・。

准看は不要ですか・・。
そうですか・・。

まあ何はともあれ、7年で決定です!

でも7年は一時的・・?

実は、7年というのは暫定的でもあります。

施行の3年後に、入学者の動向や状況をみて改めて経験年数について検討するもと言われています。
「実務経験7年」という条件は、データを得るためのいわゆるおためし期間と考えてもいいでしょう。
3年後のデータ、さらなる話し合いによってまた経験年数が変更される可能性もあります。

だからこそ早いうちに正看を目指しましょう。
今のうちだけかもしれませんから!

しかし!忘れてはいけない「准看→正看」の重大なデメリット

さて、正看への道は大きく開けました。

しかし忘れてはいけない大きな問題が1つあります。

准看から正看になると、経歴がリセットされ「1年目の新人として扱われてしまう」点です。

例えば、10年働いてきたベテラン准看護師が正看護師になった場合、「ベテランではなく新卒」として扱われてしまうのです。

実例1
山内さん・43歳・東京都
私は准看14年目に通信コースで正看を取得しました。
でもこれまでの准看のキャリアがリセットされて、新卒と同じ初任給になりました。

あきらかなキャリアダウン・・・。

さらに理不尽なのが、大卒の新卒のほうが1万5000円も給料が高かったこと。なんで14年も務めた病院でこんな仕打ちを受けなきゃいけないの?って院長に猛抗議しましたが、そういう決まりだとの1点張り。頭にきて転職してやろうといくつか面接受けたんだけど、准看のキャリアは無効になる病院ばっかり・・・。下調べをしなかった私の大きなミスです。

実例2
三原さん(仮名)・41歳・愛知県
わたしは通信制で正看を取ってすぐに転職しました。
色んな病院を受けましたが、給料上がるどころか、5万以上のダウンばかり。

准看の経験は加算されないそうです・・。
あの10年は何だったのか・・。

結局、給料が一番良かった24万の病院に転職しましたが、准看時代と比べて4万円のダウン・・。
さらに予想外だったのが、新卒と一緒に研修プログラムを受ける羽目に・・・。
給料はサイアクだと思いつつも受け入れましたが、若い子と一緒の研修はマジできつかったです。プライドがズタボロになるというか、今更なんでこんな恥ずかしいことやってんだろうっていう・・。しかも私より13歳年下で知識もスキルも経験も劣るプリセプターまで付けれられるという屈辱・・。皆さんお気を付けください。

准看としては経験豊富でも、正看としては新人・・・。

新卒と同じ給料で、
新人と同じ研修を受ける。

准看から正看になると、こんな苦痛を受けてしまいます。

正看になって給料アップをして、バカにされないと思っていたのに、全く状況が変わないどころか、これまで頑張ってきたキャリアがリセットされてしまうのです。
もちろん全ての病院がこのような仕打ちをするわけではありませんが、多くの病院が「キャリアがリセット」の方針を採用しています。

今の病院は大丈夫?

みなさんが働いている病院は、正看になってもキャリアを引き継げますか?

実例3
三村さん(仮名)・40歳・東京都
わたしは正看護師になって後悔しかありません。
※かなり愚痴が入りますけど許して!

准看護師10年目で通信の正看コースに入学しました。目的は給料とスキルアップのためです。仕事をしながらのレポートやスクーリングはそれなりに大変でしたが、憧れの正看になれると思えば、たいしたことがない苦労でした。2年で無事に正看になれたのですが、ここからが大問題です。
正社員として働いていた病院に正看になったことを報告し、労働契約更新の手続きをしたのですが、人事部長から「正看になるとキャリアダウンだから1年目からやり直しになるよ」と言われました。私は事前に看護師長に相談もしていたので、何かの間違いだと思って深く考えていなかったのですが、その看護師長から「ごめん実は・・」と話をされ頭が真っ白に。その後、人事からの通達で基本給が月4万円ダウンで、新卒看護師と一緒にOJT研修を受けろとまで言われました。私はこの病院に入職して13年目です。100人以上いる看護師の中でもベテランの域だと思います。それなのに今更新人研修とは・・。しかも何も知らない新人の大卒看護師より2万5000円も給料が低いという屈辱。1週間はOJT研修に付き合いましたが、知り合いばかりの病院の中で恥をかくような行為がどうしても我慢できなくなり、院長と人事部長を呼び出して大ゲンカした挙句、辞めることに・・・。最後に看護師長を泣かせて少しスッキリしましたが、最悪の退職劇でした。

その後、転職先を探しましたが、どこも正看になると1年生として再出発という病院ばかりで、結局はあきらめて近所のクリニックで働いています。
もちろん准看時代より給料は下がるし、スキルアップもできない退屈な職場に・・。

准看から正看になるときはキャリアダウンがあるので要注意!
皆さんは本気で気を付けてください。

今の病院がキャリアを引き継げるかどうかを、事前にシッカリと確認していますか?
正看になると多くの病院がキャリアダウンになるため、要注意です。
また看護師長でもキャリア体系を理解していないこともあるので、医院長や人事部長、理事など人事権のある人に確認することが大切です。

キャリアダウンを防ぐには?

まず准看から正看になれば、基本的にキャリアダウンになると考えてください。
残念ながら、これが実情です。

ただ例外的にキャリアダウンを防ぐ方法もあります
それが「転職してキャリアを引き継ぐ」方法です。

これには2つの条件が必要になります。

  • 准看のうちに転職する
  • 「准看→正看」のキャリア引継ぎOKの病院に転職する

まず准看のうちに転職すると、准看として准看のキャリアを引き継ぐことができます。
それから正看になると、普通の病院ならリセットして1からの出直しとなりますが、一部の病院では、准看キャリアを正看へ引継ぐことができるのです。

給料は「新卒の安月給はなく、ベテランとしての給料」となり、大幅アップが期待できるでしょう。
仕事内容も「新卒として再研修ではなく、ベテランとしての役割」を期待されます。

キャリア引継ぎOKの病院を探すには?

キャリア引継ぎOKの病院は、数が限られています。

しかもキャリアの引継ぎは、求人票に書かれていないため、面接で聞いて初めてわかる情報です。
10や20の面接を受けて、ようやく1つあるかないかの確率のため、普通に転職活動していては見つけるのは難しいでしょう。

そのため「病院の給料体系に関する情報」が重要になってきます。

これは先ほども書いた通り、面接で聞かなければわからないです。
しかし実際に准看から正看になった人に聞いてみれば、その実態がわかるはずです。

例えば、看護師の友人に聞いてみるのがいいでしょう。

実例4
山田さん(仮名)・36歳・静岡県
わたしは去年、准看から正看になりました。

キャリアダウンの話は、加入している看護師グループのオフ会で聞いていたいので、4年前から転職して準備を整えていました。
キャリアダウンの病院ばかりだから、正看を目指す転職は大変だとも聞いていました。

そこで友人や知人30人以上から、キャリアダウンしない病院の情報を集めることになり、かなり大変でしたが、市内の総合病院がキャリアダウンしない病院だとわかり、猛アタックの末、内定をゲットした次第です。

わたしは講習やセミナーによく行くのですが、情報交換のために「人と知り合いになる」ことを大切にしていたので、30人以上の看護師から情報を聞き、何とかキャリアダウンしない病院を探せました。でもここまでする准看って稀ですよね。でも本気で正看を狙うなら、キャリアダウンしない病院は数少ないので、知り合いをたくさん作り情報を集めたほうがいいと思います。

山田さんの転職は、日ごろから多くの看護師友達を作るのを意識して、情報収集に成功した実例です。

では、

  • 看護師友達が少ない
  • 実家じゃないから知り合いがいない
  • 准看から正看になった友達がいない
  • 気になる病院で働いている知人がいない

というときは、どうしたいいのでしょうか?

実例5
上田さん・35歳・神奈川県
2回目の転職で人材紹介会社を利用しました。

1回目の転職は、ハローワークで求人を探したのですが、入職してから「ヤバい・・思ってた病院とぜんぜん違う・・」と失敗。とくに勤続年数の昇給テーブルは、准看だとまったく上がらず、正看との差が5年目で6万円、10年目で9万円になる誤算。准看甘く見られすぎです(怒)
しかも私が目指していた正看になると勤続がリセットされ、1からの出直し・・。イヤイヤそれ面接のときに言ってよ・・。マジ准看なめてるよね?
ってことでハローワークにクレームを入れるも「昇給や資格取得後のことまではちょっと・・」と、逃げられてしまう始末。ハローワークは求人を紹介してもらうだけの場所です。情報共有したりアフターフォローを期待しちゃダメでした。

転職1ヵ月にして、次の転職活動をスタート!
転職は情報が命っ!という失敗を生かすため、人材紹介会社に登録。
WEBで登録すると、すぐにアドバイザーさんから電話があり、転職理由や希望条件を聞かれます。
それから3日ごとに希望にマッチする求人をメールで知らせてくれ、気になる病院があれば、アドバイザーさんに伝えます。すると蓄積された病院の内部情報を教えてくれました。

  • 准看と正看の格差
  • 准看の実際の仕事内容
  • 准看の手取りやボーナス額
  • 准看の昇給ベース
  • 准看の昇進
  • 准看から正看のキャリアリセット

内部情報のストックが無ければ、2~5日ほど時間はかかりますが過去の転職者にヒアリングしてくれ、もっと生々しい話を教えてもらえます。
例えば・・、

  • 准看の扱いが悪く下に見られる
  • 准看の昇給は毎年たったの2000円
  • 准看のボーナスは正看の半分しかない
  • でも正看と同じ仕事させられる
  • 准看でリーダー以上になった例がない
  • 准看から正看のキャリアリセットがある

などなど。

だから私は事前に、転職先の病院で働くイメージをすることができ、准看の待遇が整った病院に転職できました。
ちなみにその病院は、1回目の失敗した転職のときにまったく見向きもしなかったという・・。

その後、通信制コースで2年学び、無事に正看を取得し、キャリアリセットもなく准看の経歴を引き継いで給料をもらえています。

准看29万円→正看37万円
(キャリア引継ぎあり・看護師14年目)

もしもキャリア引継ぎがなかったら・・・

准看29万円→正看27万円
(キャリア引継ぎなし・看護師1年目)

下がっとるやーーん!!!

転職は情報命です!(号泣&激怒)

上田さんの実例から学べるのは、准看にかぎらず、病院の情報がほしければ、人材紹介を利用するのがベストだということです。
「情報量=成功率」なので、看護師の友だちや知り合いが少ないなら「人材紹介会社を利用しない=転職失敗」だと言えるでしょう。

ただし友達が多くても、情報の精度を上げて失敗を可能な限り少なくするために、人材紹介会社を利用するのがオススメです。
人材紹介会社は、転職者からお金を取るのを法律で禁止されており、完全無料なのでガッツリ利用しましょう。

准看は、
不当に給料が低かったり、
下に見られたり、
軽く見られたり、
仕事ができないと思われたり、
役職に就けなかったり、

ほんっとーーーーーーに嫌なことばかりです。

正看がそんなに偉いんかい!!!!!
准看と何が違うんじゃい!!!!!
たいして変わんねーだろ!!!!!

と、叫びたくなることもあります。

そんな思いをさせられる病院で、看護の楽しさを忘れちゃいけません。

准看だろうが、正看だろうが、シッカリと自分を評価してくれる病院を見つけましょう!

人材紹介会社はそのためのとても便利なサービスです。

追記

准看にオススメの人材紹介会社を教えてほしいのとメールを頂いたため、追記いたします。

准看にオススメなのは良くも悪くも看護rooです。
「良くも」というのは、病院のデータ量が圧倒的だということ。
看護rooは、年間20000人もの看護師にサービス提供しているだけあって、その看護師たちから集めた、病院の内部データを大量に保有しています。

だから、

  • 准看の基本給
  • 准看のボーナス
  • 准看の昇給ベース
  • 准看の昇進
  • 准看から正看のキャリアリセット

なんていう求人票にも書かれていない裏情報が、事前に聞けちゃうんですよね。
看護rooの「利用者満足度96%」は、この膨大なデータ量がベースになっていると言わています。

「悪くも」というのは、サービス提供エリアが狭すぎること。
首都圏、関西、東海でしかサービスを受けられないため、東北、北海道、北陸、中国、四国、九州に住む人は残念ですが利用できません。
エリアさえ拡大してくれれば、自他ともに認められる日本No1の人材紹介会社なんですけどね。
残念・・・。

しかしサービスエリア内の首都圏、関西、東海の准看護師なら、なにわともあれ
看護rooにWEB登録して情報を聞いてみましょう。

利用しなきゃ絶対に損です!

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もちろん全サービス無料でした。

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